
皆さんこんにちは!Rental&Photo ARIEL+桂 イオンタウン宇多津店の松尾です。
ハタチの集い(成人式)のシーズンは一月の真冬。
多くの方から、「振袖の下って何を着ればいいの?」という疑問をいただきます。とくに1月のハタチの集いは冷え込みが厳しく、「寒さ対策にヒートテックやタイツを着てもいいの?」と聞かれることがとても多いです。
しかし、着物の構造や素材を理解せずにインナーを選んでしまうと──
- 綺麗に着付けができない
- 着崩れしやすくなる
- しんどく感じ、体調を崩しやすくなる
といった失敗につながることもあります。
今回は、「寒いけどキレイに着たい」を叶えるための、インナー選びのコツを徹底解説していきます!この冬にハタチの集いをひかえている方は是非参考にしてください。
1. 基本を知ろう!振袖の下には何を着るのが正解?
振袖用の下着についてお話しする際、「普段の下着じゃダメなんですか?」というご質問をよくいただきます。実は、洋服用の下着と振袖は構造的にとても相性が悪いんです。
洋服の下着は、体のラインを美しく見せるために「バストやウエストにメリハリを作る設計」になっています。ですが、和服はその逆。体の凹凸をできるだけなくした「寸胴体型」が一番美しく着こなせる体型なんです。体に凹凸があると、帯や紐を締めたときに段差ができてしまい、シワや歪みの原因になります。
さらに、洋服用のブラジャーやショーツには肩ひもやアンダーのゴム、金具、レースなどの装飾が付いていることが多いですよね。これが実は曲者。着付けの際にその金具部分が紐や帯に当たって食い込んだり、レースが重なって摩擦を生んでしまったりと、見えないところで着崩れや着心地の悪さを引き起こしてしまうんです。最悪の場合、体に圧がかかって苦しく感じ、体調が悪くなることもあります。
もちろん、普段の下着を着てはいけないというわけではありませんが、「苦しい」「シワがよる」「衿元がきれいに出ない」などのトラブルが起こりやすく、美しく振袖を着るには不向きといえます。特に前撮りや成人式当日など、長時間着用する日には専用のインナーを用意するのが断然おすすめです。
▼振袖の下に着る基本のインナーは、この3つ!
| 名称 | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| 肌襦袢(はだじゅばん) | 汗を吸収し、着物を汚れから守る | 綿やガーゼ素材が多い |
| 裾除け(すそよけ) | 下半身の汗・摩擦防止 | 長めのペチコートのような形(一枚布のような形) |
| 長襦袢(ながじゅばん) | 振袖の下地、衿や袖口に見える部分 | シルエットと美しさの要 |
肌襦袢と裾除けはセットで「肌着」と呼ばれます。最近では、上下が一体になったワンピースタイプも多く販売されており、こちらは着付けがとても簡単。左右の紐を結ぶだけでOKなので、初心者さんにも人気です。反対に、体型や身長に合わせて細かく丈や身幅を調整したい方は、上下セパレートタイプの肌襦袢+裾除けを選ぶのがおすすめです。
肌着(肌襦袢・裾除け)を着たら、その上に長襦袢を重ねます。長襦袢は振袖の“下地”のようなもので、衿元や袖口からチラリと見える白い部分はこの長襦袢。ここがヨレていたり汚れていると、せっかくの振袖姿が台無しになってしまいます。長襦袢は清潔に保ち、衿芯を入れてピシッと整えるのがポイントです。
着付けの順番は、
肌襦袢・裾除け(肌着)→タオル、綿などで補正 → 長襦袢 → 振袖
という流れになります。
これらを正しく着ることで、振袖の形が整い、体の動きにも無理がなく、快適に過ごすことができます。特に成人式のように長時間にわたって着る場合、下着の着心地がそのまま一日の快適さを左右します。見えない部分こそ丁寧に準備しておくと、写真映えや姿勢の美しさにも差が出るんです。

2. 冬の定番「ヒートテック」って、着ていいの?
結論:基本はNG、しかしものによってはOK
ヒートテックを着る場合は、まず “外から見えないこと” を最優先に考えましょう。
せっかくの晴れの日、完璧に整えた振袖からインナーがちらりと見えてしまうと、それだけで全体のバランスが崩れ、振袖の上品さが半減してしまいます。特に式で撮った写真は一生残るもの。小さな違和感も後から気になってしまう方が多いです。
▼振袖に合うヒートテック選びのポイント①
襟ぐりはしっかり“広め”に開いたデザインを
振袖の着付けでは、首の後ろを少し抜いて衿を後ろに下げる「衿を抜く」スタイルが基本です。これによって、うなじのラインが美しく見え、振袖らしい気品が生まれます。
そのため、襟ぐりが詰まった丸首タイプのヒートテックを着てしまうと、首元からインナーが見えてしまうという大失敗に。
おすすめは、デコルテから肩までしっかり開いたUネックまたはボートネック型のデザインです。
最近では「見せないインナー」として、広めの襟ぐりに設計されたインナーも多く販売されています。
▼振袖に合うヒートテック選びのポイント②
袖丈は五分袖〜七分袖がベスト!理想はキャミソール型!
次に気をつけたいのが袖の長さです。
振袖は袖が長く華やかですが、袖口(振り口)からインナーの袖が見えてしまうと、どんなに美しい着付けでも台無しです。特にポーズをとったり腕を上げたりすると、思わぬ角度で中のヒートテックが見えてしまうことがあります。
そのため、袖丈は五分袖〜七分袖までの短いデザインを選びましょう。
理想は、袖のないキャミソール型。首周りがすっきりしていて、袖がないので袖口からインナーが見えません。
逆に、九分袖や長袖のヒートテックを着てしまうと、袖口から少しだけ覗いてしまうことがあり、写真撮影の際に後悔される方が多いです。
実際に、「寒さ対策のつもりで長袖のヒートテックを着たら、振袖の袖口から黒い袖が見えていた…」という失敗談は珍しくありません。写真を見返したときに“あのとき脱いでおけばよかった”と後悔してしまうことも。
▼振袖に合うヒートテック選びのポイント③
色は白・ベージュなど“淡い色”を選ぶのが正解!
ヒートテックを選ぶときは、色味にも注意が必要です。
特に黒や濃いグレーなど濃色のインナーは、振袖の衿元や袖口から少しでも覗くと、どうしても目立ってしまいます。
一見「見えないだろう」と思っても、思わぬところから見えてしまっている方も何人かいました。
そのため、振袖の下に着るインナーは 白・ベージュ・薄ピンクなどの淡い色 を選ぶのが基本。
淡い色なら、万が一衿元から少し見えてしまっても違和感がなく、着姿の上品さを保つことができます。肌になじみやすいカラーを選ぶことがポイントです。
また、振袖の長襦袢は白系が多いため、淡色インナーを選んでおくと透けた際にも安心です。“目立たない色を選ぶ=格を守るマナー”という意識で選ぶと失敗がありません。
▼失敗しないヒートテックの選び方まとめ
- 襟ぐりが広く開いたUネック or ボートネックタイプ
→ 衿元から見えない形を選びましょう。 - 袖丈は五分袖〜七分袖、もしくはキャミソール型
→ 袖口から見えない長さが安心です。 - できれば白・ベージュなど淡い色を選ぶ
→ 万が一見えても目立ちにくく、振袖の印象を損ねません。
「ヒートテックを着ること」自体は問題ありません。「どんなヒートテックを着るか」がとても大切です。寒さ対策をしながらも、振袖の格と美しさを守るインナー選びを意識しましょう。
寒い時期の成人式でも、見た目も快適さも妥協しない装いが叶いますよ。

4. タイツ・ストッキングは履いてもいい?
結論:基本NG!履いてもいいがあまりオススメしない
▼なぜタイツはNGなの?
一見、暖かくて便利なタイツですが、振袖を着る時には次のようなデメリットがあります。
- 滑りが悪く、着付けがしにくく、足さばきが悪くなる
タイツの化学繊維は摩擦が強く、長襦袢や裾除けの生地が引っかかってしまうことがあります。また足さばきが悪く、歩くたびに布がねじれたり、裾が上がってしまう原因になることも。摩擦により静電気が起こりやすくもなります。 - 足袋が履きにくくなる
タイツを履いたまま足袋を履くと、滑りが悪くて足袋の形が崩れやすくなります。特に五本指タイプやトレンカでないタイツは足袋の中で生地が寄ってしまい、見た目が不格好になるだけでなく、歩きづらくなり、転倒のリスクがあります。 - ムレやすく、汗で不快感が残る
着物は体に密着する着付けをするため、保温性の高すぎるタイツを履くと逆に蒸れてしまい、着心地が悪くなることがあります。特に式典会場や撮影スタジオの中は暖かいため、汗をかいてしまう方も多いです。
このように、洋服用タイツは和装に向いていない素材・形が多く、「暖かいけれど着姿を崩してしまう」という落とし穴があるのです。
▼それでも寒い!どうしても履きたいときは?
それでも寒さが心配…という方は、次の方法がおすすめです。
① 和装用ストッキング・足袋インナーを使う
最近は、足袋の下に履ける「和装用ストッキング」や「足袋インナー」が販売されています。
薄手で伸縮性があり、足袋の中でもごわつかず、足元の冷えを軽減してくれます。
つま先やかかと部分が空いているタイプなら、足袋もスムーズに履けて便利です。
② 膝上までのレッグウォーマーを使う
着付けの際に膝下から見えない位置までであれば、レッグウォーマーを仕込むのもOKです。
特に裾除けや長襦袢の中に入れてしまえば、見た目には一切分かりません。
ただし、厚みがありすぎると着付けに影響が出るので、薄手タイプを選びましょう。
③ 着物専用の裏起毛ステテコ
冬場の着物愛好家の間で人気なのが「和装ステテコ(裏起毛タイプ)」です。
見た目はスパッツに似ていますが、摩擦が少なく滑りがよい素材で作られており、裾捌きも快適。
防寒効果が高く、しかも着姿が崩れにくいため、プロの着付け師もおすすめしています。
振袖の裾からは足元があまり見えませんが、草履を履くときには注意が必要です。
選ぶ際の注意点
振袖の下では股上が浅く、丈が短めのスパッツを選ぶのがポイントです。
お腹まで覆うハイウエストタイプを着ると、帯の下に入り込んでしまい、
トイレの際に脱ぎにくくなってしまうので要注意。

5. 冷え対策|暖かく、美しい着姿をキープする工夫
振袖を着るときは、上から
帯 → 振袖 → 長襦袢(ながじゅばん) → 肌襦袢(はだじゅばん)・裾よけ → 補正タオル → 下着
という順に、いくつもの層を重ねて着付けをしていきます。
一見すると「袖口が広くて寒そう」と思われがちですが、実は振袖は意外と暖かい装いです。
これだけの重ね着をしているため、胴まわりはしっかり保温されており、風が入りにくい構造になっています。
そのため、特別冷えやすいということはありません。ただし、首元・足元・下半身まわりは外気に触れやすく、冷えを感じやすい部分です。
おすすめアイテムでしっかり保温!
■ 和装用腹巻き(薄手タイプ)
着物専用に作られた腹巻きは、ゴム入りでずれにくく、ウエスト部分の保温に最適。
厚みがないため着姿に響かず、補正の一部としても使える優秀アイテムです。
冬場は特に、下腹部を冷やさないだけで体感温度がかなり違うので、1枚あると安心です。
■ 和装用ステテコ
静電気防止素材のものを選べば、裾さばきが良く、足さばきも快適。
冷たい空気を防ぎつつ、着物の滑りも良くなるため、「歩きやすい+冷えにくい」と一石二鳥で
⚠避けたいアイテム
- もこもこルームパンツ
- 厚手のスパッツやタイツ
これらは見た目には暖かそうですが、
実際には厚みがあるため帯が浮いてしまい、着姿がもたついてしまいます。
また、トイレの際にも脱ぎにくく、実用面でも不便です。
どうしても冷えが気になる場合は、
薄手の発熱インナー+股上浅めスパッツ+和装ステテコの組み合わせが理想です。
外出・移動時の防寒は「フォックスショール」や「羽織」を
成人式当日は、移動や待機時間など、屋外で過ごす時間も意外と多いもの。
そんな時に欠かせないのがショールや羽織ものです。
フルセットレンタルについてるショールですが、軽やかな水鳥ショールよりフォックス素材がおすすめ。
水鳥(フェザー)タイプは見た目は真っ白で可愛らしいですが、薄くて風を通しやすく防寒性は低めです。
しっかり暖を取りたい方は、フォックス(キツネ)やウサギなど毛皮ショールを選びましょう。わからない場合は、お店のスタッフに「防寒性の高いショールをレンタルしたい」と伝えればオススメを教えてくれるので、お気軽に相談してみてください。
フォックスショール
- ボリュームがあり、しっかり暖かい
- 顔まわりに高級感が出て、写真映えも抜群◎
- 首元にふんわりフィットして風を通しにくい
羽織
- 振袖コーデに取り入れると、モダンで大正ロマンな雰囲気に仕上がる
- 袖の内側まで暖かく包み込むので、防寒効果も◎
- 人とかぶりにくく、個性的でおしゃれなスタイルを楽しめる
カイロの使い方には要注意!
寒さ対策の定番「貼るカイロ」ですが、着物姿では少し注意が必要です。
帯や腰ひもなどで身体をしっかり締めているため、
カイロが長時間肌に密着すると、低温やけどを起こす危険があります。
安全面を考えると、貼るタイプの使用はおすすめできません。
もし使いたい場合は、
- 肌に直接貼らず、手持ちタイプにする
- 短時間だけ利用し、剝がしやすい場所に貼る
といった工夫をしましょう。
着物スタッフとしてのおすすめは、
「カイロに頼らず、衣類で温める」方法です。
和装用腹巻きやステテコ、ショールなどを上手に組み合わせることで、
安全かつ美しい防寒スタイルが完成します。
まとめ|冷え知らずの振袖姿を目指して
| 対策ポイント | おすすめアイテム | 注意点 |
|---|---|---|
| ウエストまわり | 和装用腹巻き | 厚すぎないものを |
| 下半身 | ステテコ・薄手スパッツ | 帯下に入らない丈 |
| 屋外 | フォックスショール・羽織 | 水鳥ショールは防寒性△ |
| カイロ | 使用は控えめ | 貼るタイプは低温やけどに注意 |
振袖は見た目以上にあたたかい装いです。
大切なのは、「体を温めつつも着姿を崩さない」こと。
和装専用のアイテムを選べば、防寒と美しさの両立が叶います。

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