皆様、こんにちは!高松市にある&Love photo by ARIELイオンモール高松店の泉谷です

夏の装いを涼やかに彩る!知っておきたい夏着物と小物たち

夏本番、花火大会や夏祭り、そしてちょっとしたお出かけに着物を着てみたいけれど、「夏用の着物ってどんなものがあるの?」「暑いんじゃない?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。着物屋さんに併設されたフォトスタジオで、日々様々なお客様の着物姿を拝見している私たちだからこそお伝えできる、夏着物と涼やかな小物たちの魅力をご紹介します。今年の夏はぜひ、着物でお出かけを楽しんでみてくださいね。


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夏着物の素材と種類:涼しさを追求した伝統の技

夏の着物と聞いてまず気になるのが、その素材と涼しさですよね。冬の着物とは違い、夏着物は透け感のある素材や、肌触りの良いものが多く使われます。見た目にも涼やかで、風通しの良い素材を選ぶことが、快適に夏着物を楽しむ秘訣です。

1. 絽(ろ)

絽は、絽目(ろめ)と呼ばれる「すき間」を織り出した、透け感のある生地です。この絽目があることで通気性が良く、見た目にも涼しげな印象を与えます。フォーマルからカジュアルまで幅広く使われる素材で、夏着物の中でも最も一般的と言えるでしょう。

  • 訪問着(絽訪問着)

 結婚式やパーティーなど、セミフォーマルなシーンで着用されます。絽の透け感が上品さを引き立てます。

  • 付下げ(絽付下げ)

 訪問着よりも少しカジュアルな位置づけで、お食事会や観劇などに適しています。

  • 色無地(絽色無地)

 紋の数によってフォーマル度が変わり、様々なシーンで活躍します。

  • 小紋(絽小紋)

 カジュアルな普段着として、お洒落着として楽しめます。

  • 喪服(絽喪服)

 夏の葬儀などで着用される礼装です。

2. 紗(しゃ)

紗は、絽よりもさらに透け感の強い、目の粗い織物です。軽やかで涼しげな風合いが特徴で、夏のお洒落着として人気があります。特に、光沢のある素材と組み合わせることで、より一層涼感を演出できます。絽よりもカジュアルな印象で、盛夏の時期に着用されます。

  • 紗の着物

小紋柄や抽象的な柄が多く、夏のカジュアルなお出かけ着として最適です。

  • 紗の羽織

夏用の羽織として、着物の上に羽織ることで、日差しや冷房対策にもなります。

3. 麻(あさ)

麻は、シャリ感のある独特の肌触りが特徴で、通気性・吸湿性に非常に優れた素材です。汗をかいても肌にまとわりつきにくく、清涼感があります。カジュアルな着物や浴衣に使われることが多いですが、最近では上質な麻を使ったフォーマル寄りの着物も増えています。

  • 上布(じょうふ)

 麻の中でも特に上質なものを指し、越後上布や宮古上布、近江上布などが有名です。軽くて涼しく、透け感も美しいのが特徴です。

  • 小千谷縮(おぢやちぢみ)

 麻を緯糸に使うことで、独特のシボ(凹凸)を作り出した織物。肌に触れる面積が少なく、通気性に優れています。

  • 綿麻(めんあさ)

 綿と麻を混紡した素材で、麻の清涼感と綿の柔らかさを併せ持ちます。浴衣やカジュアルな着物によく使われます。

4. 綿紅梅(めんこうばい)

綿紅梅は、太い糸と細い糸を組み合わせて織り出すことで、格子状の凹凸(透かし)を作り出した綿の織物です。この凹凸が肌に密着するのを防ぎ、通気性を良くしています。見た目にも涼やかで、主に浴衣や夏のカジュアル着として人気があります。

5. 絹紅梅(きぬこうばい)

絹紅梅は、綿紅梅と同様の織り方で、絹を主に使用した素材です。綿紅梅よりも光沢と上品さがあり、より洗練された印象を与えます。浴衣としてはもちろん、夏の普段着としても着用できます。

これらの素材は、それぞれ異なる風合いや特徴を持っています。着用シーンや好みに合わせて選ぶことで、夏の着物スタイルをより一層楽しむことができます。


着姿を完璧に彩る、夏着物に合わせる涼やかな小物たち

夏着物を涼やかに、そして美しく着こなすためには、小物選びも非常に重要です。素材や色合いにこだわり、季節感を演出するアイテムを取り入れましょう。

1. 帯(おび)

夏着物には、透け感のある素材や軽やかな印象の帯を合わせます。

  • 絽の帯

 絽の着物に合わせるのはもちろん、他の夏着物にも幅広く使えます。名古屋帯や袋帯があります。

  • 紗の帯

 絽よりも透け感が強く、軽やかな印象を与えます。夏のカジュアルな装いに最適です。

  • 麻の帯

 麻の着物はもちろん、綿麻や綿紅梅などの浴衣にもよく合います。素朴で涼しげな風合いが魅力です。

  • 羅(ら)の帯

 紗よりもさらに目の粗い、網目状の織物です。透け感が強く、非常に涼しげで個性的な帯です。

  • 博多献上帯(夏用)

 博多織の献上柄は、一年を通して締めることができますが、夏用は絽や紗の織り方で、透け感があります。

2. 帯揚げ(おびあげ)

帯揚げは、帯枕を隠す役割と共に、着こなしのアクセントとなる重要な小物です。

  • 絽の帯揚げ

 夏用の帯揚げの定番です。透け感があり、涼しげな印象を与えます。

  • 麻の帯揚げ

 麻素材の帯揚げは、清涼感があり、カジュアルな着物によく合います。

  • レースの帯揚げ

 最近では、レース素材の帯揚げも人気です。涼しげで華やかな印象を与えます。

  • 色と柄

 夏らしい爽やかな色(水色、白、薄緑など)や、涼しげな柄(金魚、朝顔、波など)を選ぶと良いでしょう。

3. 帯締め(おびじめ)

帯締めは、帯がずれないように締めるだけでなく、全体のコーディネートを引き締める役割があります。

  • レース組の帯締め

 組み目が粗く、透け感のある帯締めです。見た目にも涼しく、夏着物に最適です。

  • 組紐(平組、丸組)

 通常の帯締めでも、夏らしい色合いや素材感のものを選ぶと良いでしょう。白や生成り、淡い色味がおすすめです。

  • 三分紐(さんぶひも)

 細めの帯締めで、帯留めを通すのに使われます。帯留めとの組み合わせで個性を出せます。

4. 半襟(はんえり)

長襦袢の襟に縫い付けて、顔周りを彩る半襟も夏用に変えることで、より涼しげな印象になります。

  • 絽の半襟

 透け感のある絽素材の半襟は、最も一般的です。

  • 麻の半襟

 麻のシャリ感が心地よく、カジュアルな着物によく合います。

  • 絽刺し(ろざし)

 絽の生地に刺繍を施した半襟で、上品で華やかな印象を与えます。

  • 色と柄

 白や淡い色の無地も良いですが、夏らしい涼しげな刺繍(流水、金魚、朝顔など)が入ったものを選ぶと、粋な着こなしになります。

5. 長襦袢(ながじゅばん)

着物の下に着用する長襦袢も、夏は透け感のある素材を選びます。

  • 絽の長襦袢

 着物と同様に、絽の生地を使った長襦袢です。通気性が良く、肌触りもさらっとしています。

  • 麻の長襦袢

 吸湿性に優れ、汗をかいてもべたつきにくいのが特徴です。清涼感があります。

  • 絹麻(けんま)

 絹と麻を混紡した素材で、麻の清涼感と絹のしなやかさを併せ持ちます。

  • Tシャツ型襦袢

 最近では、Tシャツのように気軽に着用できる素材や形状の襦袢も増えています。手軽に和装を楽しみたい方におすすめです。

6. 足元(足袋と履物)

足元も涼しげに演出しましょう。

  • レース足袋

 通気性が良く、見た目にも涼しげなレース素材の足袋です。カジュアルな装いにおすすめです。

  • 麻足袋

 麻素材の足袋は、吸湿性に優れ、夏でも快適に過ごせます。

  • 素足に草履/下駄

 浴衣の際には、素足に下駄を合わせるのが一般的ですが、カジュアルな夏着物であれば、素足に草履を合わせることもあります。

7. その他~快適に過ごすためのアイテム~

  • 日傘

 日差しから身を守るだけでなく、着物姿をよりエレガントに見せてくれます。和柄や竹製の持ち手など、趣のあるものを選ぶと良いでしょう。

  • 扇子・うちわ

 涼を取るだけでなく、着物姿に風情を添えるアイテムです。

  • 巾着・かごバッグ

 夏らしい素材(竹、籐、麻など)を使ったバッグは、見た目にも涼しげで、着物姿に季節感を添えてくれます。

  • ステテコ・汗取り肌着

 汗対策は夏の着物において非常に重要です。吸湿速乾性に優れた素材のインナーを着用することで、快適さが格段にアップします。


夏着物を楽しむためのアドバイス

1. 色合いと柄選びで涼感を演出

夏着物を選ぶ際は、色合いも重要です。白、水色、薄緑、藤色などの淡い色や寒色系は、見た目に涼しげな印象を与えます。柄も、流水、金魚、朝顔、トンボ、波、雪輪など、夏らしいモチーフを選ぶことで、季節感を演出できます。また、地色が透けるような大胆な柄や、余白が多い柄も涼しく見えます。

2. TPOに合わせた着こなし

夏着物も、冬の着物と同様にTPO(時・場所・場合)を考慮して選びましょう。

  • フォーマルなシーン

 結婚式や格式あるお茶会などでは、絽の訪問着や付下げ、色無地が適しています。帯も絽の袋帯や名古屋帯を選びます。

  • カジュアルなシーン

 花火大会、夏祭り、友人との食事、観劇などでは、絽小紋、紗の着物、麻の着物、浴衣などが楽しめます。帯も麻の名古屋帯や半幅帯、羅の帯などで遊び心を加えても良いでしょう。

3. 汗対策と着付けの工夫

夏に快適に着物を着るためには、汗対策が欠かせません。

  • 肌着・補正

 吸湿速乾性の高い肌着やステテコを着用し、汗を吸い取ってくれる素材を選びましょう。補正タオルなども汗を吸ってくれる役割があります。

  • 着付けの調整

 帯をきつく締めすぎず、少し緩めに着付けることで、通気性が良くなります。苦しく感じる場合は、帯枕の高さを低くするなどの工夫も有効です。

  • 移動中の工夫

 目的地までは、日傘をさしたり、扇子やうちわで涼をとったり、できるだけ日陰を選ぶなど、暑さ対策を心がけましょう。


フォトスタジオからのメッセージ

着物屋さんに併設された私たちのフォトスタジオでは、夏着物での撮影も承っております。涼やかな夏着物を美しく着こなし、最高の笑顔を残しませんか?

夏の光を浴びて透ける絽の美しさ、麻のシャリ感、そして夏の小物が彩る着物姿は、普段とは一味違う特別な思い出となるはずです。花火大会や夏祭りの前に、浴衣姿で思い出の一枚を撮るのも素敵ですね。

着物の選び方や着付け、コーディネートについてご不安な点があれば、私たちスタッフが心を込めてアドバイスさせていただきます。お客様一人ひとりにぴったりの夏着物スタイルをご提案し、最高の思い出作りのお手伝いをさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。 この夏は、日本の伝統的な装いである着物で、涼やかに、そして心ゆくまでお洒落を楽しんでみませんか?皆様のご来店を心よりお待ちしております。

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