振袖 二十歳の集い 成人式 お手入れ 前撮り

こんにちは、フォトスタジオアリエル レインボー店の小田です。

成人式が終わった方はもちろん、これから成人式を迎える方に気をつけていただきたいのが成人式の後の振袖のお手入れ。

振袖の素材である正絹は湿気に弱く、虫食いなどのトラブルもあるんです。

管理不足のままタンスにしまっておいて、いざ次に振袖を取り出したときには、シミがついていたり、穴が開いてしまっていたりする可能性も…。
そこで今回は、着用後のお手入れ方法やクリーニングなどの有無、保管方法やメンテナンスまで、振袖のお手入れについてお話ししていきます!

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成人式で振袖を着た後はすぐにクリーニングは必要?

振袖着用後はクリーニング必須!

特に成人式で振袖を着るのは数時間だけ。

ならばクリーニングは必要ないのではと思う人もいるかと思います。

ですが、袖底や裾など、気が付かないうちに汚れてしまうことも多く、かつ頻繁に着るものでもありません。もし気が付かないところが汚れていたら、保管している間に汚れが広がり、カビやシミになってしまうことも少なくありません。

そのまま放置しておくと落ちにくくなり変色の原因にもなります。

ですから、振袖は一回着用するごとにクリーニングに出すことが、末長く着用できる秘訣と言えます。

成人式が終わったら振袖本体+長襦袢/帯/草履など小物もお手入れ

振袖だけではなく、長襦袢もクリーニングが必要です。

汚れやすい部分は衿、袖、裾です。

特に長襦袢の衿周りはファンデーションなどで汚れたり、汗を吸ったりなど、振袖よりも汚れる可能性が大きいものです。

更に、振袖は裾が長いことと普段着慣れていないということもあり、階段の上り下りなどで裾を擦ってしまうこともありますので、知らないうちに汚れがついてしまっていることも。
また、帯や草履、半襟といった小物類も、振袖や長襦袢と同様のタイミングでケアしておくことで、長く使うことができます。

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ケアすれば長持ち!和装小物とお手入れ方法

半衿・長襦袢は振袖と同様クリーニングに

半衿は長襦袢に付けたままクリーニングできるお店が大半です。

そのままクリーニングに出しても大丈夫ですが、念のために事前にお店に確認をしておくと良いでしょう。

尚、長襦袢から外して出す場合は、次回着用する際には半衿を縫い付けることを忘れないようにしましょう。

草履は汚れを落として乾かしてから保管

乾いた布で全体を拭いて汚れを落とします。

それだけでは落ちない汚れは、固く絞った濡れ雑巾で拭きましょう。

但し、草履は湿気に弱いため、拭いた後は必ず乾かしてから保ようにしましょう。

足袋は手洗いで汚れを落とす

手洗いがおすすめです。

足袋は皮脂や汗、土ほこりや泥などで汚れるため、 おしゃれ着用の中性洗剤で十分に落ちますが、落ちない場合は浸け置き洗いをしてしっかりと汚れを落としておきましょう。

和装インナー(肌着・裾除け・スリップ)は洗濯機で洗える

洗濯表示に従って洗濯します。

綺麗になったらよく乾燥させておくことが大事です。

汚れが残っていると、黄ばみの原因になります。

和装バッグの汚れは乾いた布でお手入れ

草履と同様に、乾いた布で汚れやほこりを落とします。

それでも落ちない汚れは、やはり固く絞った雑巾で丁寧に拭き、よく乾かしてから保管してください。

シミなどが落ちない場合はクリーニング店に相談することをおすすめします。

ショール・ファーは陰干し

陰干しをしっかり行って湿気を取り除きましょう。

タバコなどのニオイが取れない場合は、陰干しを1週間程度する必要があります。

その後、通気性のよい箱にいれて保管します。

その際に必ず乾燥剤をいれましょう。

取れない汚れがある場合はこちらもクリーニング店に相談しましょう。

振袖のクリーニングの頻度とクリーニングに必要な期間

振袖は着るごとにクリーニングに出すのが理想です。

ですが、数ヵ月の短期間に何度か着る機会があるのであれば、長期間保管する前に一度クリーニングに出すのでも問題ありません。

振袖のクリーニングは、洋服のクリーニングとは違って数日では終わらず、時には1か月以上かかることもあるからです。

着用後にクリーニングに出さない場合は、すぐにたたんで保管するのではなく、充分に陰干しをして湿気を取ることが大切です。

◇振袖を着た後にすること

まず、 振袖・帯・長襦袢をハンガーにかけて湿気を飛ばします。 

場所は直射日光の当たらない、風通しの良い場所で干しましょう。

ハンガーにかけておく期間は1~2日(少なくても2時間以上)がオススメです。

振袖を干す際の注意点

・色ヤケ防止の為、室内でも必ず日の当たらない場所で
(日光は移動しますので気をつけて)
・障子越しの日差しにもご注意を
・長い期間(一週間以上)干したままにしておくと、生地のたるみや色ヤケの原因になります。

さらに、振袖・帯・長襦袢はもちろん、他の小物(帯揚げ・帯締め・重ね衿など)も干しておくと良いでしょう。

クリーニングのご返却後の注意

クリーニングから帰ってきた後の振袖の保管も注意すべきことがあります。

もともと振袖を入れていた たとう紙に、お手入れ後の振袖を入れられる方もいらっしゃると思いますが、入れる前に確認していただきたいのが、たとう紙に染み・カビが発生していないかどうかです。

振袖がきれいになったとしても、それを包むたとう紙のカビが振袖に移って結局お手入れをし直した、というお話もよくお伺いします。

たんすに収納する前に、きれいなたとう紙かどうかを確認した方が良いでしょう。
また、お手入れから帰ってくる際、お店のたとう紙に包まれていることがほとんどですので、そのままたんすに入れておかれると安心です。

ただし、たとう紙は半永久的にきれいな状態を保つわけではありません。

その状態で何年、何十年とたんすの中で放置しておくと(特に湿度の高い場所では)あらたにカビ・シミが発生する可能性もあります。

少なくとも1年に1度は換気がてら、たんすの中を開いて、たとう紙の状態をチェックすることをおすすめします。

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まとめ

振袖は主に正絹で作られているため水に弱く、洋服をクリーニングするのとはお手入れの事情が異なります。

普段使いの着物の中には木綿や合成繊維で作られていて自宅の洗濯機でも丸洗いできるものもありますが、振袖については基本的に和服の専門家がいるクリーニング店に依頼しましょう。

振袖は、卒業式に袴と合わせる、結婚式などに招待されたときに着る、将来、子どもができたときにママ振袖として着てもらう、結婚後に袖を短くして小振袖として着るなど、用途を変えながら長く着られるものでもあります。

高価なものですが、お手入れを正しく行えば母から娘に、孫にと何世代にでも渡って着ることができます。

一生の思い出になる振袖を長く美しいまま残しておくために、丁寧なお手入れと定期的なケアをこころがけましょう。

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